俳句のくすり

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俳句のくすり(その7)

セミのあと 時をつむいだ  青い空

たまには、僕もさぼりたくなります。
さぼるといっても、実際さぼることはできません。

ただ、時間のコントロールをして今日は仕事のスタートを遅くしました。
といっても、30分ほどですが。

不思議なものです。
たったの30分といっても、街の景色が変わって見えます。

夏の日の足は、早いのでしょうか。

いつもより鮮明に、街の景色が目に映えます。
ふと立ち止まってみると、もう、セミの抜け殻が道に落ちています。
どうしてか分かりませんが、いえ、きっと、それは、日差しの眩しさと夏の暑さに思わず空を見上げている僕がいました。

空が何と青く澄んでいるのか、いつも何気にみる空なのですが、その瞬間僕は空の青さに引き込まれ、一瞬かもしれませんが、昔の僕に会いました。

夏休みに“あくゆう”とセミを採り、思わず羽をむしったり、早朝に木にあらかじめ蜜をぬった秘密の場所にカブト虫、くわがたを探しに行ったり・・・
そういえば、意味分からずヨコスカストーリーを口ずさみながら戦利品をカゴ一杯に獲物を持って帰って・・・

 奴とは、俺たちの秘密、内緒だぜなんていいながら、泥まみれで肩組んで・・・
 俺達一生親友だからな・・・

 そういえば、あいつ どうしているかな

 なんて思い出したら、僕はいつもと変わらぬ場所に、いつもの風景にいました。

 なんだったのでしょうね。相変わらず、足元にはセミの抜け殻があって・・・

 なんだったのでしょうか?

 また医院に向かって足を進め、早歩きする僕がいました。

 そういえば今日 “阿久 悠”さんがお亡くなりになりました。

あくゆうへ 歌は残るよ 夏の風

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